2008年10月27日

人文社会科学を侮辱するのはもうやめよう

■またしても敬意ない発言

はてなブックマークでとんでもないエントリを見つけた。

■作家は人生経験ないバカなの。死ぬなの?

この記事を書いた人は、フィクションというものに何の価値も置いていないようだ。こういう人と、私(というか大半の人)のようにフィクションに価値を置いている人は、そもそも議論ができない。

トラックバックにも書かれていたが、この文章にはある種の「悪意」のようなものを感じた。以前記事にも書いた『お前が若者を語るな!』を読んだ時に感じたような、「人文社会科学への敬意のなさ」のようなものを。

私は根っから文系の人間だが、自然科学に対してこういう発言をしようとは全く思わない。なぜなら、自然科学の歴史と今受けている恩恵に敬意を払っているからだ。

■はてな匿名ダイアリーの恐ろしい可能性

それにしても、この「はてな匿名ダイアリー」というのは、何というか、凄まじいサービスだなと思う。匿名なだけに何を言おうとほぼ自由だし、2ちゃんねるよりもまとまった内容を、特定のスレに限定されることなく発信できる。

今回の記事には幻滅だったが、このサービスには何か得体の知れない可能性を感じた。

このサービスは、はてなブックマークと直結しているだけに、ある記事がホットエントリになれば、瞬時に大量のユーザーの目に触れることになる。

そのエントリは、読む人の感動を誘うものもあれば、人々を底の見えない闇の中に引きずり込むものもあるかもしれない。匿名であるがゆえに、いかなる配慮も欠いた、剥き出しの恐ろしい言葉が書かれるかもしれないのだ。そういう言葉の破壊力は計りしれない。

しかし、だからこそトラックバックとか、ブックマークのコメント機能があるのだと思う。これらの機能があるからこそ、読者は、他の読者の反論などにも触れ、エントリに書かれた言葉を相対化して距離を取ることができるのだ。

これがもし、トラックバックもコメント機能もなかったら…?

そのような状態で、例えば「人間は自殺すべきだという理由を誰が読んでも納得するくらい論理的に証明したような記事」がホットエントリになんてなっていたりしたら…?

そんな状況を想像すると、やはり怖くなってしまう。




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posted by Tommy at 22:48| Comment(0) | ウェブ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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