2008年11月21日

思春期最大の危機は中学生に訪れる−児童生徒の暴力最多

■児童生徒の暴力行為過去最多

きわめて社会学的な問題。

児童生徒の暴力最多、「ネットいじめ」21%増 文科省

「全国の学校が07年度に確認した児童生徒の暴力行為は5万2756件と前年度比で18%増え、小中高校のすべてで過去最多だったことが、文部科学省が20日付で発表した「問題行動調査」でわかった。感情をうまく抑制できずに急に暴力を振るうなど、学校現場が対応に苦しむケースが広がっているという。」(2008年11月21日asahi.com)

だが、記事にも書かれているが、「けがや診断書、警察への届けの有無に関係なく報告するよう求め」るなど、前回の調査よりも対象範囲が広げられているので、前回から急激に増加するのも無理はない。調査条件が異なるから単純に増えたか減ったかは何とも言えない状況だ。

それに全国の小学生から高校生が、年間で5万件の暴力って果たして大野だろうか?文科省の最新版学校基本調査によると、全国の小、中、高の生徒は約1400万人。仮に暴力行為5万件全てが別の生徒が行ったとして1400万人中の5万人…って、0.36%くらいじゃん!

暴力行為自体は良いことでも何でもないが、そのくらいの年であれば0.36%の生徒が暴力をふるうのも無理ないのではないか。

今回の調査でむしろ注目したいのは、小・中・高の内訳だ。小学生が約5,000件、高校生が約10,000件に対し、中学生は36,000件んでダントツだ。生徒間暴力、対教師暴力、対人暴力、器物破損すべてにおいて小学生、高校生を上回っている。

■中学生は思春期最大の危機の時期

こういう結果を見ると、思春期最大の危機は中学生なのだなということが良く分かる。小学生は既に物心がついて、大人の世界もかなり理解しているが、世界との深刻な衝突はまだ生じていない。高校生になるとある程度現実とはこんなもんだという認識が出来るようになってきて、精神も安定してくる。(あくまで実感)

しかし、その狭間に位置する中学生には、世界との苦難の衝突が待っている。自己と他者という意識に目覚め始め、アイデンティティーが深刻な問題になってくる。自分の中にありとあらゆる欲求が爆発しそうなくらいあふれてくるのに、現実はそれに応えてくれない。

そういう思春期の危機ともいえる事態が最も顕著に表れるのが中学生なのだ。そりゃあ、窓ガラスの1枚くらい割りたくもなるだろう。(もちろん決して良いことではないのだが。)

対策のカギとなるのはやはり、家族と学校だ。生徒を殴ったり、窓ガラスを割ったりする子供を、道徳的に批難するのではなく、なぜその子はそういう行為をするに至ったのかを、ひとりひとりと向き合いながら考えていく必要があるのだと思う。
posted by Tommy at 20:42| Comment(0) | ニュース | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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