2009年07月01日

【映画】『トランスフォーマー/リベンジ』

■VFX技術と中身のなさでは間違いなく歴代最強レベルの傑作


予告編にも出てくる夜のハイウェイを激走する巨大トランスフォーマーがまさかオープニングで登場するとは思わなかった。この時点で既にこの作品が前作を遥かに越える全編VFX盛りだくさんの作品であることが予見された。VFXの技術を魅せるという点に絞れば、前作どころか過去に公開されたありとあらゆる映画が束でかかってもこの映画には太刀打ちできないのではないか。それだけ今作のVFXには常軌を逸したものがある。

中盤の見せ場である、森の中でのロボットバトルとアメリカ艦隊の沈没シーンは過去のVFX作品と比較しても特に傑出している。森の中でオプティマス・プライムとディセプティコンが激しい戦闘を繰り広げるシーンは、「現実には存在しない巨大なものが森の中を激しく動き回る」という点で「ジュラシック・パーク」を彷彿とさせる。ディセプティコンの援軍の襲来による軍艦の沈没シーンはまさにマイケル・ベイ監督の出世作である「パール・ハーバー」を思い起こさせる。しかし、両シーンともに、ロボットというこの上なくチープなものを登場させておきながら、過去作品を遥かに越えるリアリティーと高揚感を生み出している。

終盤ではトレイラーにも出ている合体ロボット「デバステイター」と、ネタバレになるので自重するが、今作最大の敵との最終決戦が最大の見せ場だ。デバステイターは前作にも登場していたように思うが、今作はショベルカーなどさまざまな建設車両と複数合体して巨大トランスフォーマーに変形する。周囲を回りながら複数の乗り物が目まぐるしく合体していく様は圧巻だが、この興奮はもしかしたら「男の子」にしか分からないかもしれない。

VFXがとてつもなくスケールアップしたのに対して、ストーリーの中身のなさも前作から遥かにパワーアップ?している。前作で「キューブ」というエネルギー体をめぐりバトルが繰り広げられたかと思えば、近作も「エネルゴン」(そのまま!)と呼ばれるエネルギー体をめぐり今度は世界を股にかけた大乱闘が展開される。また、登場人物だけでなく、ロボットや犬までが前作以上のお下品なコメディーを繰り広げる。全体的に大味ではあるが、VFXエンターテイメントのフルコースを堪能できる史上最高レベルの大作であることは間違いない。

それにしても、3部作の2作目でここまでやってしまったら後はいったいどうするのだろう?マイケル・ベイはこのままの路線でパワーアップさせても面白くないというようなことを書いていたが、ではどのような路線で3作目を作るのだろうか。例えば舞台を地球ではなく、ロボットたちの惑星に移すという展開も考えられるだろうが、それだと何の新鮮味もないSF映画になりそうだ。トランスフォーマーの魅力は何といっても日常的な風景の中で、日常的な車がスタイリッシュに変形して大乱闘を繰り広げるという笑っちゃうような設定にあるのだから。

トランスフォーマー スペシャル・コレクターズ・エディション (2枚組) [Blu-ray]
シャイア・ラブーフ, ミーガン・フォックス, ジョシュ・デュアメル, レイチェル・テイラー, マイケル・ベイ
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posted by Tommy at 10:38| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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